災害時に起こる!
女性のトイレ問題

大災害が起こった後に一番最初に直面する困り事は、何だと思いますか? ⇒ 答え「トイレ」なんです。

想像してみてください。(気分が悪くなる内容が含まれます。)

水が断水し、水洗トイレは流せなくなります。配管が壊れてマンションなどでは階下に下水が漏れる事例も発生しています。普通に「トイレに入って流す」という行為ができなくなります。

小学校などの避難施設のトイレも同様に流せません。するとどうなるか・・・、トイレが我慢できずに行列になった人々がした汚物がトイレに満タン状態となり溢れ出し、床は溢れた汚物が広がっている状況となります。

人が集まる場所、例えば公園のトイレも同じ状況となります。避難施設や公園の周辺道路の側溝や花壇も過去の大災害では汚物で溢れていたそうです。
 

人は食事をし、水分摂取し、そしてトイレに行きます。 

上記のようになるのは、当たり前の事です。
皆さんはトイレを我慢できますか?

3.11のあの日、首都圏では交通機関がSTOP、歩道は帰宅困難者でごった返しました。そして帰宅中に多くの人が困ったのがトイレです。私たちはいつ帰宅困難者の中に巻き込まれるかわかりません。東日本大震災の日、帰宅困難者が首都圏で約515万人、東京都で約352万人の帰宅困難者が出ました。国の発表では首都直下地震時には最大800万人の帰宅困難者がでると想定されています。その帰宅困難者のトイレはどうするのか?
実は、国や行政にとっての備蓄品やトイレ数は住んでいる市民数に応じての準備防災備蓄数であり、帰宅困難者は各自治体にとっては【避難所から見た来訪者】なんです。国や行政が想定する【避難所のトイレ不足数】に帰宅困難者は基本的には含まれていないんです。現在の政府のトイレ不足数の算出式では住んでいる市民で不足数合計が約3200万回分、帰宅困難者分の約4800万回の合計8000万回分のトイレ不足数となります。

「少しでも食べるのをやめよう、飲むのをやめよう・・・」

災害時にトイレに困った女性達は、こういった思考になります。

するとどうなるか。

口腔内は水分不足となり雑菌が増殖、飲み込む行為をしない事で嚥下機能が落ち始めます。

誤嚥性肺炎を引き起こし、特に高齢者など場合によっては死に至ります。


だからこそ、女性にも気軽に用が足せる環境が必要なのです。

 

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